市場を変動させる主な要因というのは、やはり経済的な問題です。ここ最近ではユーロ圏の抱える債務問題というのがクローズアップされましたね。それとは別に、政治的な問題が市場に影響を与えることがあります。もっと正確に言えば、投資家が経済を逼迫させると予想するような政治的事件が、ダイレクトに市場を動かすのです。例えば、原油先物を扱うトレーダーは中東の情勢を常に注視していることでしょう。いつイスラエルがまたガザ地区を攻撃するか分かりませんからね。また大国の大統領選挙も、市場を動かします。今の米国の大統領はオバマさんですが、二期目の当選ともなればダウ平均はご祝儀相場どころか下げました(笑)。

しかし、投資家たちがもっとも恐れているのはそういった問題ではなく、各国中央銀行によって行われる為替介入です。アメリカならFRB、日本なら日本銀行がレート安定化を目標として、ものすごい額のお金を投入するのです。日本銀行のそれは俗に日銀砲と呼ばれます。機関投資家でさえ、これと逆のポジションを取って勝利を収めることは難しいでしょう。かつてイングランド銀行に対してポンド売りをしかけ勝利を収めたジョージ・ソロスは、もはや伝説と化しているほどなのですから。普通の投資家にはまず無理です。

ならどうすればいいのか。為替介入とは突然行われるわけではないので、前兆を見逃さないようにしましょう。普段から中央銀行の発表をよく聞いておくことです。